COLUMNタクウィルコラム

IPO経験のある 上場企業 元執行役員が語る、経理の属人構造を平準化し、BPRを推進するための重要な視点とは  

外資系企業での挑戦を皮切りに、ベンチャーや中小企業、IPOを目指す企業など、幅広いフィールドでキャリアを重ねてきた千葉顧問は25年間で複数のキャリアを経験し、多様な業界知識と豊富な実務経験を培ってきました。

キャリアの割と早い段階で、データセンター事業でIPO実務担当者として上場準備から上場までを経験し、その後はスタートアップ企業のCFOとしてIPO推進を担うなど、さらなるキャリアの道を切り開いてきました。

2018年には株式会社サウザンド・リーブズを立ち上げ、財務コンサルティングやM&Aのアドバイザリー事業を展開しています。

今回のインタビューでは、経理・財務業務に共通する属人化や人材不足といった課題に対して、千葉顧問ならではの経験や視点をもとに、どのように仕組み化を推進してきたか。さらに、経理代行からBPRやバックオフィス全体の最適化支援へと領域を広げるきっかけとなった転機、仕事に対する哲学や価値観、そしてこれから出会う企業への向き合い方について伺いました。

これまでの歩み

キャリアを重ねて培った、幅広い経験とキャリアの土台

大学卒業後、アメリカでの滞在を経て、25歳で社会人として歩み始めた千葉顧問。

最初と次の職場は外資系企業で、「正直、全てが手探りでしたが、与えられた環境の中でどう成果を出すかを意識して取り組むことで、短期間で自分の基盤を作ることができました。」

その後、最初の会社の元上司の誘いで別会社の上場準備に関わるチャンスがあり「この5年間で、一人で仕事を回せる力を養えたことは、社会人としての自分を大きく変える経験となり、振り返ればキャリアの原点となっています」と千葉顧問は語ります。

以降は、1~3年単位で様々なベンチャー中小企業やIPOを目指す企業などの多様な環境で経験を積みました。

転機となった経験

経理代行から仕組みづくりへ ― 支援の幅を広げた大きな気づき

独立当初はフリーランスとして限定的な経理業務を受託していましたが、実際に複数社を支援する中で「そもそも前段の仕組みが整っていない」ことに気が付いたことが大きな転機だと千葉顧問は語ります。

「最終的に企業が目指すべき姿から逆算し、業務設計や体制構築に踏み込む必要があると認識しました。」

この経験を境に、経理代行のみではなくBPRやバックオフィス全体の最適化支援へと活動領域を広げるようになりました。「以降は、経営者と現場をつなぐ役割を担うことで、人材不足や仕組み化の難題を解きほぐし、企業の中長期的な成長に資する支援を行うことを自らの使命として取り組んでいます。」

支援実績と学び

人に依存しない仕組みづくりで、現場に根づく支援を実現

千葉顧問は、これまでの支援を通じて、経理・財務業務の属人化や人材不足の課題は多くの企業に共通していると語ります。単なる作業代行や人材の穴埋めでは、根本的な解決につながりません。

「そこで私は、現場に入り込み、業務フローや課題を可視化し、経営課題との接続を整理した上で、仕組み化・標準化を進めてきました。その結果、人に依存した構造を見直し、業務が再現性を持って回る体制を構築することができました。」

現在4-5社ほど並行して支援しており、その際は基本的に対面で週に1回は、お客様とコミュニケーションを取るように心がけています。

支援の中で学んだことは、どんなに優れた仕組みであっても、現場が納得しない限り定着しないということ。「だからこそ、経営層と現場の両方に寄り添い、丁寧な対話を重ねながら“組織に根づくBPR”を実現することを重視しています。」

仕事への哲学

信頼関係を大切に、“人と仕組み”の両方に向き合う

様々なキャリアを通じて、千葉顧問が大切にしていることは、「お客様サイドに価値を置く」ことです。

経営者や現場の方々にとって本当に意味があることは何かを理解し、企業が自律して動ける状態を作ることが重要だと語ります。

「人間関係の構築も欠かせません。信頼があって初めて、組織に深く入り込み、仕組みや文化を変える提案が受け入れられます。

さらに、私の強みは多様な環境で培った経験を組み合わせて、一社一社に最適化された支援を提供できる点です。財務や経理に限らず、総務や人事、バックオフィス全般の課題に共通する仕組みづくりを支援し、AIやツールが浸透しても置き換えられない人間ならではの価値を届けることを意識しています。」

未来への展望

経営者と現場に寄り添い、企業が自ら成長できる体制をつくる

最後に、千葉顧問は、出会う企業ごとに合わせた関わり方で、人と仕組みの両面から価値を届けることの重要性を強調しました。

「課題解決にとどまらず、経営者の想いや組織の文化に寄り添いながら、企業が自走できる仕組みを一緒に作ること、そして自分にしか提供できない経験や知見を活かし、各社が「自分たちで理解して動ける」自律した状態を作ることが使命だと感じています。
これからも、経営者と現場双方に価値を届け、長期的な成長を支えるパートナーとして、伴走し続けたいと考えています。」

まとめ

外資系企業での挑戦を起点に、ベンチャーや中小企業、そしてIPOを目指す企業など、幅広いフィールドで25年間キャリアを重ねてきた千葉顧問。

その歩みの中で培った知見と実務経験は、経理・財務領域にとどまらず、バックオフィス全体の最適化へと広がってきました。そして何より、経営者の視点と現場のリアルをつなぐ「架け橋」としての役割を果たし、人材不足や属人化といった課題を解きほぐしながら、企業が自ら成長できる体制づくりを後押ししています。

今回のインタビューを通じて語られた千葉顧問の考え方や実践は、読者の皆さまにとっても、自社の未来を描く際に、新たな気づきや学びとしてお役立ていただければ幸いです。

この記事の監修者

清水 聖子
清水 聖子
清水 聖子
株式会社エスプール
ヒューマンキャピタル事業部 ニアバウンド支援部 サービス推進グループ

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