株式会社リログループ 元取締役が語る「挑戦を恐れず、前へ進む」――変化を糧に成長を続ける営業の哲学とは
銀行員から異業種の不動産・人材サービス業界へ、そしてスタートアップ企業の上場支援まで――。
奥島顧問は、株式会社三菱UFJ銀行（旧株式会社三和銀行）での法人営業を皮切りに、株式会社リログループの執行役員として営業統括をし、上場企業株式会社リベロでの経営参画、さらに営業コンサル等の自身の事業を手がけるなど、多彩なキャリアを歩んできました。
そして、現在は培った営業力と人脈を強みに、企業と企業、人と人をつなぐ“架け橋”として活動を続けています。
今回は、そんな奥島顧問のキャリアの歩みや転機となった経験、ご紹介活動への想い、仕事への哲学、そして未来の展望について伺いました。
これまでの歩み
異業種への挑戦で拓いたキャリアの可能性
奥島顧問のキャリアは、株式会社三菱UFJ銀行（旧株式会社三和銀行）での法人営業からスタートしました。
その後、当時の顧客企業であったリログループの事業の将来性や財務健全性に魅力を感じ、転職を決断しました。
リログループでは、法人向けの福利厚生・住宅サポート事業を中心に、営業部隊を統括する取締役として活躍しました。
その後、個人事業を経て、スタートアップの株式会社リベロの経営に参画し、上場までの4年間を支えました。
現在は、奥様と共に立ち上げたU to U合同会社で営業を担い、複数企業の営業活動をサポートしています。
転機となった経験
“最年少役員”として挑んだ、信頼を築くための一年
銀行から不動産業界へ――まったくの異業種に飛び込んだ１年目、奥島顧問は「業界を理解しなければ信頼は得られない」と覚悟を決めたといいます。
「最年少で役員を任せていただいた立場でしたが、右も左もわからない。だからこそ、1年間はとにかく働きました。常に現場に出て、社員が何をしているのかを知るところから始めました」と語ります。
リログループでは“人の長所を伸ばす”という社風があり、その価値観は奥島顧問の考え方にも一致していました。
「リログループへ転職して気づいたことは、人は認められると伸びるということ。だからこそ、敬意をもってコミュニケーションすることを徹底しました」と語ります。
年上の部下も多い中、相手の経験を尊重し、双方の意見をすり合わせながら組織を動かしてきた奥島顧問。 「相手の立場を理解しながらコミュニケーションを取ることが、組織づくりの基本です」と語り、この経験が後のキャリアの礎になったと振り返ります。
ご紹介活動への想い
継続的なコミュニケーションが信頼を育てる
現在、奥島顧問は約100社におよぶ企業との接点を持ち、営業支援や企業間の橋渡しを行っています。
「提案する時だけ連絡する人にはなりたくない。そのため、普段からメールや電話で月1回は必ずコミュニケーションを取るようにしています」と語ります。
こうした日常的な交流の中から、企業が抱える課題が見えてくることも多いそうです。
「雑談の中で“こんなことに困っていて…”という話が出てくる。それをきっかけに課題解決につながる企業を紹介することを意識しています」。印象に残っている支援は、給食事業を展開する企業向けに、採用課題の解決につながるサービスを紹介した事例です。
「採用数が多いために、採用者のバックグラウンドチェックが難しいという悩みがありました。未然に採用トルブルを防ぐために調査企業を紹介しました。導入後に“本当に助かった”と感謝の言葉をいただけたことは嬉しかったですね」。
また、地方企業への紹介活動にも力を入れており、「情報が届きにくい地域ほど、タイムリーな紹介が喜ばれます。感謝されることが私のやりがいになっています」と語ります。
仕事への哲学
“前へ”――行動することが成長の原動力
奥島顧問が最も大切にしているのは、「とにかくやってみる」という姿勢です。
「悩んで動かないより、やって失敗してから考えたほうがいい。やらないままでは何も始まりません」と語ります。
高校時代から続けていたラグビーの精神――“前へ”――が、仕事観の根底にあります。
「ラグビーはボールを前に投げられないスポーツ。だからこそ、自分が前に進まなければならない。倒れるとしても前のめりに倒れたい。
この精神を仕事でも体現してきました。リログループ時代には、社宅代行の“転貸型ビジネスモデル”を構築。
「業界の常識を覆す、前例のない取り組みでした。5度も稟議が却下されましたが、諦めずに提案し続けた結果、最終的に採用され、現在ではグループの主要事業にまで成長しています」と話します。
「とにかくトライする。その先にこそ、新しい価値が生まれると思っています」と力強く語りました。
未来への展望
スタートアップの成長を支える架け橋として
今後は、スタートアップ企業の支援にも注力するために、ネットワークの拡大と維持を目指していくと語ります。
「現在100社ほどの企業とつながっていますが、150社、200社と増やしていきたい」と強調します。
また、長年築いてきた関係を継続的に維持することにも力を注いでいます。
「つながりのある方が定年で退職されることも多い。だからこそ、企業全体と信頼関係を築き、世代を超えてつながる関係を作りたい」と語ります。
さらに、奥様が代表を務めるU to U合同会社は営業系コンサルティング・SNSコンサルティング以外にも美容分野における新規事業としてネイル事業も運営しており、新たな文化づくりにも取り組んでいます。
「男性も身だしなみの一環として手先を整える時代。ネイルを通じてビジネスパーソンの意識改革を促し、福利厚生として根付かせていきたい」と言葉を締めました。
まとめ
奥島顧問のキャリアは、“挑戦”と“信頼”を軸に築かれた歩みです。
異業種での現場経験、そして経営層としての実践を経て、現在は企業と人をつなぐパイプ役として活躍しています。
「まず動く」「前へ進む」という信念が、数多くの企業支援を形にしてきた原動力です。
その姿勢が、これから挑戦を続けるすべてのビジネスパーソンのヒントとなれば幸いです。
この記事の監修者
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清水 聖子
株式会社エスプール
ヒューマンキャピタル事業部 ニアバウンド支援部 サービス推進グループ
