COLUMNタクウィルコラム

日産自動車株式会社 元ブランドマネジメント室 室長が語る日本の製造業を次の時代へ導く、スタートアップ企業と大企業の橋渡しとは

日産自動車株式会社での海外経験とブランド戦略を背景に、国内外で培った人脈と戦略的なネットワーク構築力を強みに、多彩な企業支援を行っている藏隅顧問。

ものごとの本質をとらえる鋭い視点と、人間関係を大切にしたご紹介活動によって、スタートアップから大企業まで幅広い企業に新たな可能性をもたらしています。 今回は、これまでのキャリアの歩み、ご紹介活動への想い、そして仕事に対する哲学について伺いました。

これまでの歩み

海外経験とブランド戦略が育んだ、オープンな議論とチームづくりの基盤

藏隅顧問のキャリアは、日産自動車株式会社入社から始まりました。

入社当初は伝統的な文化の中で育ちますが、米国日産へ出向したことをきっかけに、以降約12年間を海外勤務で過ごします。

「自分でもまさかアメリカやヨーロッパに行くとは思っていませんでした。現地では若くても意見を聞いてもらえるフラットな文化がありました」と振り返ります。

ドイツ駐在中には議論のロジック力を徹底的に鍛えられ、帰任後はブランド戦略やビジュアル・アイデンティティ刷新などのプロジェクトを主導しました。

工場・開発・販売の各現場とチームを組み、ユニフォームや広告、プロセスに至るまで企業全体のブランド変革を進めた経験について、
「情報をオープンに共有し、チームとして合意形成を重ねることで、メンバー全員が自分のプロジェクトとして捉える。 この経験は今の支援スタイルの基盤になっています」と語ります。

ご紹介活動への想い

信頼を軸に広がる、長年の人脈ネットワーク

藏隅顧問のご紹介活動は、長年にわたり国内外で築いた豊富なネットワークと、その人間関係の“質”に支えられています。

SNSを活用し、10年以上前に知り合った相手にも連絡を取れば快く応じてもらえる——。そんな長期的な信頼関係を何より大切にしています。「深い信頼関係があるからこそ、友達の友達まで紹介の輪が広がります」と語ります。

人脈構築の考え方は非常に戦略的です。「6人繋げば世界中と繋がる」という理論を踏まえ、友人関係から派生する繋がりも大切にし、現在もネットワークを広げています。

スタートアップと大企業をつなぎ、日本の製造業を押し上げる

藏隅顧問は、日本の製造業を支えるスタートアップや中小企業の高い技術力に強い関心を寄せており、橋渡しを通じて大企業の変革を後押ししてきました。

「スタートアップは大企業にない視点とビジネスモデル、サービスを確立しており、毎回驚かされます。

危機感を持ってそんな新しい技術や考え方を柔軟に取り入れようとする大企業は、既存に囚われず、次の成長ステージに踏み出せます」と語ります。

友人・知人のネットワークを活かしながら、信頼を前提とした紹介活動を通じて、「日本製造業が限界に縛られることなく、日本が再びジャパン・アズ・ナンバーワンと称される時代を目指したい」と強調します。

仕事への哲学

「価値をプラスで返す」──商品も人間関係も変わらない信念

藏隅顧問が仕事で一貫して大切にしているのは、「関わるすべての相手にプラスの価値を返す」という姿勢です。

ドイツ駐在当初は、売上数は多かったものの、商品の「実売価格」が低く、実際に価値を感じているお客様は一部でした。
そこで藏隅顧問は、値引きではなく商品の魅力・価値を正しく伝えることで、“欲しい人”を増やし、値引きなしでも売れる仕組みを作り上げました。

人との関係性も同様です。「この人と付き合って良かった」「話を聞いてプラスになった」と感じてもらえる関係を築くことを意識しています。「価値を認めてくれる人を増やすことが大切。それは商品も人間関係も同じです」と語ります。

まとめ

海外経験とブランド戦略で培った議論力とチームマネジメント、長年にわたり構築してきた戦略的なネットワーク。

藏隅顧問の活動は、企業同士を信頼で結び、日本のスタートアップや中小企業が持つ技術力を社会に広げる“橋渡し役”としての役割を担っています。

その経験と人脈を活かし、日本が再び“ジャパン・アズ・ナンバーワン”と称される時代を目指して、企業の成長を後押ししています。

この記事の監修者

清水 聖子
清水 聖子
清水 聖子
株式会社エスプール
ヒューマンキャピタル事業部 ニアバウンド支援部 サービス推進グループ

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