株式会社メイテック 元中国現地法人 取締役社長が語る設計から経営まで――“現場発の実践力”が導く成長の軌跡とは
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ニデックマシンツール株式会社(旧三菱工作機械株式会社)でエンジニアとしてキャリアをスタートし、その後は株式会社メイテックで複数拠点の責任者を歴任。海外現地法人の立ち上げにも携わるなど、技術とマネジメントの両面で豊富な実績を持つ小原顧問。
現在は顧問として、営業支援や経営課題の相談に携わりながら、組織の課題解決に取り組んでいます。 今回は、そんな小原顧問のキャリアの歩みや支援実績と学び、仕事への哲学、そして未来の展望について伺いました。
これまでの歩み
管理職としてエンジニアを支える立場へ
大学卒業後、ニデックマシンツール株式会社に入社。自動車部品の製造に用いる機械設計を担当する部署に配属され、設計者としてのキャリアを歩んできました。
その後、バブル崩壊後の影響で、働き方が大きく変化しました。
それまで分業されていた設計と営業の垣根がなくなり、スピードが求められる時代へ。
小原顧問も、自ら案件を取り、設計から納入までを一貫して担うようになりました。
その頃、取引のあった株式会社メイテックで、エンジニアの現場を正社員と派遣の両方を見てきたことが評価され、声がかかりました。
「設計者を“派遣する側”の視点で見てみたい」と感じ、転職を決意。
エンジニア派遣を管理する立場として、複数の拠点責任者を担いました。
その後、中国現地法人の設立メンバーに選ばれ、ゼロからの海外組織づくりに挑戦しました。
「会社を一からつくる経験は初めてでした。法人の設立条件の厳しい中国で、1000名を超える若手エンジニアに技術と日本語を教育し、現地日系企業へ職業紹介し、その中の350名は日本企業へ送り出しました」と語ります。
支援実績と学び
情報よりも“つながりの質”を――紹介支援の極意
現在、小原顧問が取り組んでいるのは、営業支援の活動です。
営業支援をする中で、企業の間に立ち、互いのニーズをつなぐ橋渡し役を担っています。
小原顧問が紹介の成功率を高めるために意識しているのは、徹底した情報理解と事前の見立てです。
「依頼を受けた企業のサービスやMVV等を見て、どんな相手に興味を持ってもらえるかを考える。単なる人脈の紹介ではなく、“つながりの質”を重視しています」と語ります。
特に印象に残っているのは、某食品メーカーとの商談です。
「一時間ほどのオンライン商談で双方のニーズが一致し、その場で契約まで進んだケースがあります。タイミングと課題が合致したことで、スムーズに話がまとまりました。」と振り返ります。
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仕事への哲学
人との出会いが、新しい価値を生み出す
小原顧問は、キャリアの中で一貫して「縁」を大切にしてきました。
「縁には“あらゆる物事には起因があり、繋がりがある”という意味があります。人との出会いも、仕事も、すべては縁でつながっています」と語ります。
また、最近は『Die With Zero』という書籍に感銘を受けたといいます。
「そのときにしかできない経験を重ねることが、人生を豊かにする。情報も体験も、人間の最大の財産だと思います」と語ります。
こうした思想は、顧問活動にも通じています。
「働きながら学び続けることが、自分にとっての幸せです」と語る姿は、まさに“生涯現役”を体現しています。
未来への展望
ご縁を軸に、社会と企業を動かす架け橋へ
今後の展望について、小原顧問は「お客様の成長に貢献できる活動を続けたい」と語ります。
営業支援に加え、技術系人材の活用、教育事業など、新たな分野への関心も強く持っています。
「最近では、ゴルフ場の人材不足、特にキャディー不足を解消するという教育事業の話を聞きました。そんな新しい挑戦を支援できたら面白いですね」と語ります。
そして最後に、「どんな企業にも、縁があれば全力で応えたい。それが自分のスタンスです」と言葉を結びました。
まとめ
機械設計・マネジメント・海外事業の立ち上げ・営業支援と、多面的な経験を通じてキャリアを歩んできた小原顧問。
“縁を大切にする”という信念のもと、人と企業をつなぎ続けてきました。
「どんな出会いにも意味がある」と語る小原顧問の言葉は、ビジネスの現場で人と向き合う私たちに、多くの気づきを与えてくれます。
この記事の監修者

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清水 聖子
株式会社エスプール
ヒューマンキャピタル事業部 ニアバウンド支援部 サービス推進グループ


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