COLUMNタクウィルコラム

株式会社タカラトミーマーケティング 元代表取締役副社長が語る “信頼と感謝の輪”で価値を生む働き方とは

長年にわたり株式会社タカラ(現 株式会社タカラトミー)で、企画開発・マーケティング・経営まで幅広く携わってきた大内顧問。

チョロQ、フラワーロック、トミカショップなど数々のヒット商品の企画に深く関わってきました。
また、独自の「共感」「巻き込み」「ワークセッション」による価値創造を実践。現在は顧問として企業の新規事業立ち上げや組織づくりに伴走しています。

今回は、そんな大内顧問のキャリアの歩みや転機となった経験、支援実績と学び、そして、ご紹介活動への想いについて伺いました。

これまでの歩み

生活者に寄り添う感性が育んだ、ものづくりの原点

大内顧問のキャリアは、株式会社タカラへの入社から始まりました。

クルマ事業部で、「チョロQ」の企画開発・マーケティング・生産を統括し、「乗らずに楽しむクルマの世界」のコンセプトによるブランド化を推進しました。
また、「チョロQショップ」を開店。子どもの遊び方を起点とした商品開発の基盤づくりを行いました。

その実績が評価され、社長直轄プロジェクトに複数参画した後に、株式会社トミーへ異動。
トミカファンとの繋がりを大切にしながら「トミカ博」の企画・実行を行った結果、ファン層が広がり、トミカ売上拡大の大きな突破口となりました。
さらに、その成功がトミカショップの開店へと発展し、結果として「ブランドの事業化」へ繋がりました。

その後、タカラトミーマーケティング代表取締役副社長に就任。
タカラトミーのメーカー営業機能の吸収をし、本社との連動を強化。ブランド価値の向上と市場開拓を安定的に進める体制づくりを構築しました。

40年以上にわたり、企画・開発・営業・生産・物流・経営まで幅広く経験し、独自のマネジメント理念を培ってきたことが、大内顧問のキャリアを通底する強みとなっています。

転機となった経験

“遊びを設計する視点”と“全体最適”が生んだキャリアの土台

キャリアの中で最も大きな転機となったのは、株式会社タカラにおけるクルマ事業部での企画開発マーケティングの経験や利益倍増プロジェクト、共歓具プロジェクトへの参画だと振り返ります。

クルマ事業部では、製品の企画開発だけでなく、 “遊びの世界そのものを設計する”という視点を持つことになり、これが自身のキャリアの土台になったといいます。

また、経営危機の際に立ち上がった「利益倍増プロジェクト」では、営業、開発、生産、物流、経理など全社横断のメンバーが集まり、利益を生むための方法をゼロから議論する場が設けられました。
部門の垣根を越えて知恵を出し合ったこの取り組みは、結果として大幅な利益改善へとつながりました。

このプロジェクトで、“部分最適”ではなく“全体最適”を目指すという考え方が根付いたと語ります。

そこからは自社だけでなく、問屋・販売店・ファン・広告会社・協力メーカーなど多様な関係者を含めて新たな価値を生むという発想が定着しました。
また、チョロQやフラワーロックのヒット分析を行った「共歓具プロジェクト」では、商品単体ではなく、生活者の心が動く“共感の構造”を整理することに挑戦し、そのプロセスの中で「文化は共につくるもの」という考え方が確立したと振り返ります。

支援実績と学び

現場と共に考え、価値を共創するスタイルの確立

大内顧問への相談は、商品企画、事業戦略、組織づくり、ファシリテーションなど多岐に渡ります。
この背景には、長年にわたり企画開発・営業・生産・物流・新規事業・販売会社立ち上げまで、玩具メーカーのものづくりから市場づくりまで一貫して携わってきた強みがあります。
とくに商品企画における支援では、ひとつの商品を起点に、マーケティング・営業・生産・流通まで課題が自然と可視化されるため、企業の全体最適につなげやすいといいます。

また、企業のチームメンバーと共に課題を考える「ワークセッション」を通じ、個々の力を最大限に引き出し、チーム全体の成果向上に繋げる支援を行っています。
「一人では到達できない答えも、異なる視点を持つ人々が集まることで新たな価値へと発展する」と語り、個人力を3倍、チーム力を10倍に押し上げるような支援を続けていきたいと強調します。

ご紹介活動への想い

深めるほどに広がる──大内流の“広脈営業”の本質

大内顧問の紹介活動では、企業同士をつなぐのみではなく、「深掘り」によって最適な相手へと導くことを意識しています。
大内顧問が創出した“広脈営業”と呼ぶスタイルは、一つの関係性を徹底的に深め、信頼を糧に次々と新たな出会いを広げていくという考えに基づいています。

また、紹介活動を通じて「信頼と感謝の輪を広げたい」と語ります。
大内顧問が長年かけて築いてきたネットワークは、同じ課題に挑み、ともに苦労を重ねてきた仲間たちとの信頼関係の積み重ねによって形づくられてきました。
その輪を企業支援の場にも広げていくことが、自身の役割だと語ります。

まとめ

大内顧問は、長年にわたり、玩具業界で価値創造と協働を実践してきました。
チョロQやフラワーロックといった商品企画に加え、組織横断のワークセッションや開発パートナー・販売店との共同プロジェクトなど、多様な取り組みを通じて“全体最適”のものづくりと市場づくりに尽力してきました。

顧問としては、豊富な経験と人脈を生かし、モノ創り・事業創り・ヒト創り・組織創りなど、企業が抱える本質的な課題に寄り添う支援を行っています。
また「信頼と感謝の輪を広げる」という想いを軸に、深い関係性から価値を生み出す“広脈型”のアプローチを大切にしています。
大内顧問は、今後も多くの企業に寄り添いながら、新たな可能性を共に切り開いていきます。

この記事の監修者

清水 聖子
清水 聖子
清水 聖子
株式会社エスプール
ヒューマンキャピタル事業部 ニアバウンド支援部 サービス推進グループ

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